マサル

推薦レース
新種牡馬・インディチャンプ産駒の評価が静かに高まっている。関係者からも「切れ味のある馬が多く、芝マイル前後でやれそう」との声が聞かれており、自身が春秋マイルGⅠを制したエリートマイラーだったように、瞬発力を武器にした“勝ちパターン”を産駒にも伝えている印象だ。
③アロンソアもその例に漏れず、新馬戦からポテンシャルの片鱗を見せた。デビュー戦は新潟芝1600mで、勝ち馬には届かなかったものの、上がりはメンバー最速の33秒8。しかも、当時は雨馬場で悪いコンディションだったことを踏まえると、その末脚は評価すべき内容だった。実際に陣営も「馬場の悪い中であの脚を使えるのはセンスがある。ここは走ってくると思っていた」と手応えを感じていた様子。
今回は舞台が福島芝1800mに替わるが、スッと動ける起用なタイプだけに、小回りへの対応にも不安はない。先週の追い切りでは上積みを感じさせる動きを見せており、「馬体も締まってきて、450キロ前後で出走できそう。叩いた効果は十分ある」と厩務員もイチオシの構え。

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◎ソニックブレイカーの話
⑬ソニックブレイカーに関しては、表に出ている情報よりも“裏”で動いている空気の方が明らかに強い。完全オフレコという前提で語られた「買っておいた方がいい」という某関係者からの耳打ちは、現役の頃からよく分かる感触で、ただのリップサービスとは明らかに違う重みがある。こういう声が出る馬は、総じて「モノがいい」タイプ。
気性面に課題があると言われているが、その点がネガティブ方向にだけ働くとは限らない。気性の強い素材というのは、レースに入った瞬間に一気にスイッチが入ることがある。自分も新人時代、調教ではまとまりきらない馬が、レースになると別馬のように走ったケースを何度も見てきた。ソニックブレイカーはまさにその匂いを持っている。
“モノがいい”と言われる馬は、初戦からの完成度というより、ひとつ抜けたポテンシャルを秘めているからこその評価。気性面の不安を抱えながらも、この段階で裏の評価が高いという時点で、素材そのものが優れている証拠だ。
外目の13番枠で周囲のプレッシャーを受けにくい分、気性の難しさも最小限に抑えられるはず。無理に形を作らなくてもいい枠順で、素質そのものを出しやすい条件が揃った。
“裏で評価されている馬”は、走る理由がしっかりある。ソニックブレイカーはその典型。ここは素質で押し切れる可能性が十分ある。
対抗は⑩ペアレンツギフト。デビューが延びた背景に「体質の弱さ」があったとはいえ、今はようやく“使える状態”に仕上がったという話。担当からも「前向きでいいスピードがある」「新馬向きのタイプ」という言葉が出ており、走り出してからの反応が早い馬であることが分かる。
テンションの高さは課題だが、普段からそういうタイプの馬がレースになると真面目に走るケースは珍しくない。追い切りでも動きの良さがはっきり出ており、実戦に向けた準備は整っている。調教通りに走れれば、初戦から勝負になる力は十分。
素材の良さと仕上がりの良さが揃っている今回、ソニックブレイカーに対抗できるのはこの馬。

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近走の成績だけで評価を下げれない⑦リネアグローリア。この馬は現級でも十分に通用する実力馬だ。
前走は最内枠に加え、中1週というタイトなローテーション。加えて、馬場状態が極端に軽く、速い時計が出る特殊コンディションだったことも響いた。スムーズさを欠き、力を発揮できなかったのは明らかだ。
それでも2走前には、現級で4着という好内容があるように、地力は間違いなくこのクラスで上位。4走前にも3着があり、展開ひとつで馬券圏内に食い込めるだけの安定感を持っている。
今回は叩き3戦目で状態も上向き。前走後に中間の稽古を慎重に立て直してきて、陣営も「状態落ちはないし、乾いたダートも歓迎」と好感触を持っている。
そして今回、手綱を取るのは岩田望。酒井学が福島記念の騎乗で不在とはいえ、当該コースにおける岩田望×モーニン産駒の好相性は見逃せない。「酒井が行くので乗り替わるけど、かえってプラスかもしれない」という陣営コメントにもある通り、鞍上強化と見る向きもありそうだ。

推薦レース
当初は先週の出走を予定していた②マックスキューだが、同じレースに重賞級のエリカマユーリが出走を予定することもあり、あえて回避して今週にスライド。「仕上がりは整っていたが、レーンに乗って欲しかったのでコチラへ」という陣営の判断からは、この一戦に懸ける勝負度合いの高さがうかがえる。
ダート転向後は③②①着と着実に前進し、前走は5馬身差の圧勝。地力が抜けていたのは明らかで、1勝クラスなら即通用──いや、それ以上の器と見ていいだろう。
今回は脚部不安を経ての休み明けになるが、そのぶん丁寧に調整され、約1か月前に早めの入厩。通常“使うレースありき”で仕上げる天栄所属馬にしては異例のパターンで、「状態を見て、使える週に使う」という柔軟な仕上げがなされた。仕上がりは十分と見ていい。
そして何より心強いのが鞍上。春に騎乗して高評価を与えていたレーンが引き続き騎乗。陣営も「元々この世代で最も期待していた1頭。仕上がってさえいれば勝ち負けになるはず」と自信を口にする。
加えて、この週のシルクレーシングの勢いも特筆もの。日曜には4頭が出走(うち新馬が3頭)して全馬が勝ち上がる快進撃を演じたばかり。その勝負服に外国人ジョッキーがまたがるだけで、馬が一段階強く見えてしまう──そんな錯覚すら覚える好ムードが陣営を包んでいる。ここもキッチリ決めてくれそうだ。
⑭サザンティスプーンは、東京ダート1600mで内容ある2着を確保しながら、あえて今回はローカルの福島ダ1700mを選んできた。その選択の裏には、陣営の明確な“勝ちに行く”意図がある。
「芝もダートもこなせる馬なので選択肢は多かったけど、勝つならダートかな~と。特にこの距離は勝っている舞台だし、相手関係を見てもローカルのここはやりやすいから…」というのがどこにも載っていない関係者の本音。
加えて今回は、好調持続中のこの馬にとって、非常にタイミングの良い鞍上(横山武)を確保できた点も大きい。「この馬の勝負どころで、いいジョッキーに乗ってもらえるのはありがたい」と厩舎サイドも手応えを感じている様子だ。勝負所で前を射程に入れる形の乗り方を希望している。
調子の良さをキープしつつ、得意舞台で強力ジョッキーを迎えた今回は、まさに勝ち切り態勢。前走で見せた地力をここで形にしたい。